蝦夷羆-ヒグマ
蝦夷ヒグマ・ヒグマは、日本最大の猛獣で北海道にしか生息していない猛獣です。蝦夷ヒグマの生態や習性、特徴、事件などをご紹介。
(ヒグマ)
北海道に生息する猛獣の中では、最大のヒグマ。呼名は、様々ですが「山親父」や「蝦夷羆」などと呼ぶ事もあります。また、ヒグマの成獣の雄は、体重が約400s位になり、雌でも約250s位にはなります。本州で生息する「ツキノワグマ」は、成獣の雄で約250sと言われますからヒグマは、大きいしその分、力も強い猛獣です。
ヒグマ
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(ヒグマ)
ヒグマは見た目では、意外に小さく見えますが筋肉質である事から体重は重いですよ。また、興奮して人などを襲う時は、毛を逆立てる事から大きさが倍くらいになると言われています。 |
(1)ヒグマの呼び名
北海道を代表する動物と云えば、ヒグマやキタキツネなどですがその中でヒグマに関しての呼び名は様々でクマ・ヒグマ・ヤマオヤジなどと呼ばれたり、熊のおかれた状態から仔連れ・地グマ・渡りグマ・手負いグマ・手負いなどと呼ばれる事もあります。ヒグマは、北海道のシンボルであり、日本で最大の動物であるとともに自然環境の豊かさを知らせてくれるバロメーターでもあります。
(2)冬ごもり
日本に住むクマは、餌のない冬のあいだは冬眠と呼ばれる方法で来春まで命をつなぐ為に穴にこもります。この方法は、ヒグマや本州のツキノワグマ・アメリカクロクマ・懐妊中のホッキョクグマなどが身につけた知恵であるとも考えられています。現に動物園などのヒグマは冬でも冬眠をする事はありません。
(3)ヒグマの冬眠
ヒグマの冬眠は、言い換えれば越冬です。穴の中に入り体力の消耗を少しでも抑えるのが目的ですから眠っている状態とは少し違う様です。冬眠中のヒグマに襲われたとゆう例もある事から冬眠中でもヒグマの聴覚や臭覚は働いていて常に警戒をしていると思われます。ちなみに動物園などのヒグマは餌が確保出来るために冬眠はしません。
(4)ヒグマの子育て
ヒグマの出産は、冬眠中におこなわれます。平均2頭を生み穴の中で育て5月頃になり穴から仔グマを連れて出てきます。ヒグマの赤ちゃんの出生時の体重は、約400g前後で3ヵ月で約4kg前後、1年で約40kg前後まで成長し、約3年間母グマと暮らしその間に様々な生きていく為の知恵を母グマから教わる時期でもあります。また、子育て時期の母グマは仔グマを守る為にかなり凶暴になっています。
(5)ヒグマの遊泳
秋にヒグマが川で鮭を取る姿がテレビに映し出されますがヒグマは水浴びを好み、泳ぎ達者です。記録に残っているものでは、明治45年、利尻島の海岸に泳ぎ着いたのが有名です。北海道本道から利尻島まで直線で約16kmほどを泳いだ事になります。
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(ヒグマ)
ヒグマと偶然にも遭遇した場合は、決して大声をあげないで下さい。驚かせると襲ってきます。ちなみにヒグマの走る速度は、長くは続かない様ですが時速約60q位は出せる様です。ヒグマに遭遇しないのが一番ですけどね・・・! |
(6)ヒグマの力
ヒグマの熊力とはどのくらいあるのでしょう。記録によれば、明治30年、石狩浜付近に冬ごもりから覚めたヒグマが出没、ニシン倉庫を破り食い漁りました。漁民は恐怖に怯えながらもヒグマの駆除を考えたが漁師の為、猟銃などもなく思いついたのが重量物を落下させる圧死の方法でした。仕掛けを作りヒグマの好物を置き待ちましたがヒグマに警戒されて仕掛けの小屋にはヒグマはなかなか入らず隣家の倉庫を荒らしまわりました。諦めかけたある未明にヒグマは、仕掛けにかかり漁民が見に行くとヒグマは、四つ這いのまま仕掛けの下で踏ん張っていたという。漁民達がヤスで突いてヒグマを圧死させた。仕掛けの上に置かれた重量は、1.3トンであったことから肢1本で約320kgを支えたことになります。この記録からもヒグマは可愛い動物ではなく猛獣です。
(7)ヒグマの事件
北海道では、毎年、ヒグマとの事故や事件が新聞やテレビで報道されていますが最も酷い事件が大正4年に発生した苫前町の三毛別事件でしょう。1頭のヒグマにわずか3日間で12軒の農家が襲われ6人が殺害され、3人が重傷を負わされた世界でも類をみない悲惨な事件です。他には、福岡大パーティー遭難事件があります。これは、昭和45年に日高山脈でおきた事件で原因は、荷物の争奪が原因と思われます。ヒグマの習性を知っていれば防げたかも知れない痛ましい事件でした。この他にもヒグマとの事件は沢山あります。
(8)ヒグマと人との関係
ヒグマは、自ら人を襲う事はまずありません。臆病で警戒心の強い動物です。人を襲った事件を見ると大体が予期せぬ出会い頭に遭遇してヒグマが驚いた時に起こっているようです。山に入る時は、鈴などを鳴らす事でヒグマに認識させる事が出来ます。その他にもあくまでも人間がヒグマのテリトリーに侵入している事を忘れないでください。すべてではありませんがヒグマが人間界に近づいているのは人間の責任かもしれないからです。
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