サロベツ原野・北海道
サロベツ原野・北海道は、日本最北の湿原でもあるサロベツ原野の形成や歴史とサロベツ原野と天塩川の関係や宗谷丘陵の起こり、宗谷岬などの歴史をご紹介。
(サロベツ原野)
湿原の中で日本最北の湿原であるサロベツ湿原。天塩川の水と日本海の潮流が創り出した最北の湿原でエゾカンゾウやエゾスカシユリなどの植物の群生地でもある湿原です。また、宗谷海峡からの風と火事が原因木々が焼かれ今では低木の木々しか成長しない事から出来上がった宗谷丘陵や日本海に浮かぶ山の利尻島(利尻富士)、花の島・礼文島などをご紹介。
サロベツ原野
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(サロベツ原野)
約1億年前は、大渓谷であったと言われ、その後の地盤沈下や隆起を繰り返し、また、砂丘の発達より海から隔離された事により出来た湿原です。 |
(1)サロベツ原野の生い立ち
サロベツ原野は、サロベツ川により創られ天塩川に合流している。特徴は、河床勾配が6000mに対し1mしか上がらず勾配がないことです。これにより天塩川が増水するとサロベツ川の水は出口を失い冠水し泥炭層が広がった。
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(サロベツ原生花園ビジターセンター)
ラムサール登録湿地のサロベツ原野には、約100種以上におよぶ花々が咲きます。また、サロベツの名の由来は、アイヌ語の「サル・オ・ペツ」(アシの生える川)からと言われています。 |
(2)サロベツ原野の形成
氷河期が終わりを告げると海面は上昇し次第にサロベツ湾を出現させ、潮の流れにより次第に砂州が形成されて海の出口は砂州によってほぼ完全にふさがれていった。この事により淡水化が進み泥炭の集積が始まりサロベツ原野を形成していきました。自然は、巧妙な魔術を使い長い年月を費やし人間には思いもよらない事をやってのけます。ちなみに現在の道道106号線は砂州の上を走る道路です。
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(エゾカンゾウ)
サロベツ原野の初夏の花として有名なエゾカンゾウ。エゾカンゾウの花は、1日から2日間しか花を咲かせない花で次々を咲く為に一日草です。一日草とは思われていない様ですが・・・! |
(3)サロベツ原野の自然
2万3千haの広大なサロベツ原野には、5月から8月頃までミズバショウから始まりヒメシャクナゲ、ツルコケモモ、エゾカンゾウ、エゾスカシユリなどの花々を見る事ができます。また、野鳥も多く飛来してきます。珍しい動物では、オジロワシやオオワシなどが見られる事もあります。
宗谷丘陵
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(宗谷岬)
日本最北の岬である宗谷岬。その岬にある丘陵は、火事と海からの強い風により木々が成長出来ずに今は、牧場と風力発電の風車が並ぶ丘陵となっています。 |
(4)緩やかな起伏の宗谷丘陵
日本の最北の地・宗谷岬には、他の地域とは異なる地形を有する宗谷丘陵があります。この地域の地形は、ゆるやかに起伏し深い谷があまり刻み込まれていない事です。これは、岩が凍結・融解を繰り返す事による凍結破砕され砕かれた岩が少量の水でも運ばれる事から深い谷は出来ずゆるやかな起伏を造りだしたと考えられています。
この丘陵は、明治の頃の人為的火災によって出現し、風が強く吹く事から今も森林が戻らないのです。現在は、日本最大規模を誇る広大な牧場が広がっています。
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(海に浮かぶ島・利尻島)
日本で唯一の海抜0mからの山の利尻山以外の日本にはありません。アイヌ語の「高い島」の意味を持つ「リー・シリ」が名の由来です。 |
(5)火山の島・利尻島と高山植物の島・礼文島
島全体が一つの山を形成して、しかも標高が1700mもある山は、日本には、利尻島しかありません。深田久弥の「日本百名山」にも紹介されている山好きには憧れの名山です。
礼文島は、標高490mの礼文岳と200〜300mの丘陵性の地形を有する島です。この島を有名にしているのは、本州では高原や山地の上部に咲く野生の草花が豊富に見られる事からです。特にレブンソウやレブンアツモリソウ・レブンウスユキソウなどレブンと名のつく固有種が咲き島に彩を添えています。
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