丹頂鶴・タンチョウヅル
丹頂鶴・タンチョウヅルは、国の特別天然記念物で釧路湿原を中心に生息している鳥です。その丹頂鶴の生態や行動、特徴、アイヌとの関係などをご紹介。
(タンチョウヅル)
北海道の中のでも東の道東地区の釧路湿原を中心に生息している丹頂鶴。頭の頂きに紅の色を持つ鶴から名が付いた丹頂鶴の生態、タンチョウヅルの春夏秋冬を通じての行動、人との関わり、タンチョウヅルの生息数などをご紹介。
丹頂鶴
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(丹頂鶴)
釧路湿原を中心に生息している丹頂鶴は、アイヌの人々から湿原の神と敬われていた鳥のひとつです。丹頂鶴の名の由来は、「丹」は「紅」、「頂」は「頭の一番上の頂き」の意味から「頭の頂きに紅い色がある鶴」から名付けられたと言われています。 |
(1)サルルン・カムイ
アイヌ民族に神と崇められていたタンチョウ。アイヌ民族の古式舞踊にも登場するタンチョウは、釧路湿原とその近郊でしか見る事の出来ない鶴です。一時は、絶滅を危惧された動物の一つですが現在は、保護・繁殖が進み次第に増えています。
アイヌ民族は、丹頂鶴の事を「サルルン・カムイ」と呼び崇めていました。一説には、熊を射止めたアイヌの猟師が熊を見失った時に死んだ熊の場所を教えた事からだという神話からきているとも言われています。
(2)渡り鳥ではないタンチョウ
タンチョウは、渡り鳥と思われている人が多いようですがタンチョウは渡り鳥ではありません。一年を通して北海道の東部に位置する十勝・釧路・根室などの支庁管轄内に生息し冬は、阿寒町や鶴居村・音別町などにある給餌場に群れを作って暮らし春になると日本最大の湿原・釧路湿原や十勝・根室にある湿原に夫婦連れだって移ります。
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(つがいの丹頂鶴)
丹頂鶴は、一般的に一度、番(つがい)になるとパートナーが亡くなるまで添い遂げると言われています。冬の給餌場では、求愛ダンスが見られますよ。 |
(3)タンチョウの生息数
タンチョウは、日本では北海道の東部地域(釧路湿原など)にしか生息していない、国の特別天然記念物に指定されている鳥です。確認されているタンチョウの個体数は約720羽で世界でも大陸の北東アジア地域に1300羽前後しかいないとされています。ただ、現在は保護政策や冬の餌付けなどにより個体数は増えつつあります。
(4)春
冬の給餌場の群れから離れ釧路湿原などに移動する季節、番(つがい)の場合は、ヒナを産み育てる季節になります。タンチョウの番が飛び立つ時は、オスが飛び立つ為の鳴声を上げて番で飛び立ちます。この時期からタンチョウは、単独・家族単位で湿原になわばりを作って生活します。
(5)夏
タンチョウの子育ての特徴は、嘴移し(はしうつし)です。嘴移しとは、親鳥の口先に餌をくわえヒナが口先で直接餌を受け取る行動です。この季節になるとヒナ鳥も親鳥と行動を共にし、なわばりを歩き餌を自分で取ります。からだは、まだ白くなくすぐわかります。さらにヒナは、空を飛ぶ為の練習をする季節でもあります。
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(丹頂鶴の事故)
一時は、絶滅寸前まで激減したのですが保護活動により丹頂鶴の数も増えたのですが縄張りがある事から人間との距離も近づき自動車との事故も増えている様です。 |
(6)秋
この季節になるとタンチョウは次第に湿原から人里へ降りて来て収穫が終わった畑などで餌を探している姿が見られます。この頃になるとタンチョウは、水かさの浅い流の緩やかな川をねぐらとして小さな群れをつくります。
(7)冬
タンチョウは、川のねぐらから給餌場へ餌を求めて移動を繰り返す季節になります。給餌場では、餌を食べているタンチョウが見られ、タンチョウのダンスや中には喧嘩をしている姿を見る事が出来ます。
(8)タンチョウと人
現在は、タンチョウの生息数も徐々に増えていますが湿原の環境の変化やタンチョウが人に慣れつつある事からあらたな問題も発生し始めています。もし、タンチョウと出会う機会がありましたら静かに見守ってあげて下さい。
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