オホーツク海の流氷
オホーツク海の流氷は、オホーツク海の冬の使者でもある流氷の起こりや流氷の道、流氷による影響、流氷に関する事柄をご紹介。
(オホーツク海の流氷)
オホーツク海は、北海道を始めとする北方領土やカムチャッカ半島に囲まれた海域で北海道の冬には、流氷がアムール川附近からオホーツク沿岸に氷の塊を運んで来るのです。オホーツク海の流氷は、オホーツク海に海の恵みをもたらす恵みの氷です。また、流氷は、1月下旬にオホーツク海沿岸に着氷し3月上旬には、オホーツク海に消えます。
流氷
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(流氷と知床連山)
冬の網走沿岸から見れる風景で流氷が接岸している部分と一部が沖に戻されてオホーツク海の海面が見えています。また、遠方に見える知床連山が雪を纏い美しい山容を見せている風景です。
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(1)オホーツク海
オホーツク海は、北は東シベリア・西はサハリン・東はカムチャカ半島・南は北海道・千島列島に囲まれた海で日本海の1,5倍の広さを持つ海です。この海の特徴は、塩分濃度と水温の低さです。
塩分濃度は、北極海に次ぐ低さでこの原因は、極東最大の大河アムール川が大量の水をオホーツク海に注ぎ四方が島で囲まれている事からだと推測されています。
(2)流氷のくる道
青い海が凍りついて白一色なる海は、地球上どこでもおこるわけではありません。凍る海としてオホーツク海沿岸が南限とされています。オホーツク海沿岸の海氷は流氷と呼ばれ北極海の海氷とは区別されています。海氷の凍結温度は、約マイナス1.8℃で流氷の生まれ故郷は、オホーツク海北部です。
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(オホーツク海に浮かぶ流氷)
流氷が南下してくる間に流氷同士がぶつかり合い繋がり合いながら大きな氷の塊として成長してオホーツク海沿岸まで風と海流によって運ばれてきます。 |
(3)流氷の発生
流氷の発生は、オホーツク海の海の構造にあります。特にアムール川から流れ込む大量の水は、水深約50m付近で塩分濃度と密度を変化させています。これが「オホーツク海表層低塩分水」と呼ばれ、冬になると海面が冷やされ深さ50mのあいだで対流が始まり次第に海水が冷やされていき氷の結晶が発生してきます。この結晶が結び付き次第に成長して流氷の原形となっていきます。
(4)流氷を運ぶ力
1月になると流氷域はアムール川流域から次第に南にまで拡大してサハリン沖に達し、この頃になると北海道でも流氷初日が報告されます。流氷の南下速度は以外に早く一夜にして海岸を流氷が埋め尽くす事もあります。これらの流氷は、冬の季節風によって動かされ運ばれてオホーツク沿岸を埋め尽くします。
(5)流氷が運ぶ恵み
流氷は、氷の塊ですがこの流氷がオホーツク海を恵みの海にしています。流氷の下では、植物性プランクトンが繁茂しこれを餌としている動物性プランクトンが増え、これが貝などを育て毛がになどが捕食していきます。
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(去り往く流氷)
流氷が海流と風によって沖に戻されている光景です。氷の帯がうねりながら沖に向かって続いています。まるで海を泳げ白蛇の様な光景でした。
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(6)流氷の姿
岸に押し寄せる流氷は、風や潮流によって時には、高さ10mにもなる流氷山脈を出現させることがあります。流氷原で耳を澄ませば「流氷鳴り」を聞く事が出来ます。これも風や潮流などによって流氷がきしむ音で流氷は常に動いています。流氷には、0.5%前後の塩分が含まれていますから氷としての結び付くが弱いために流氷の上を歩くと割れて落ちる事があります。
(7)氷原の動物たち
流氷とともに北の海からやってくる様々な動物たちがいます。アザラシは、流氷とともに移動する魚と敵のいない流氷の上で子育てをする為に流氷とともに現れます。他には、翼を広げると2mを超えるオオワシやオジロワシなどが流氷とともに移動する魚を求めて飛来します。流氷は、動物たちにとっても良い猟場でもあります。
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(流氷砕氷船・オーロラ号)
網走の冬の観光には欠かせない流氷観光船で流氷原に入ると流氷を音をたたて割りながら進む光景は迫力があります。また、運が良ければオオワシやオジロワシが流氷の上で羽を休めている姿を見る事が出来ますよ。
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(8)流氷観光
流氷は、気温や時間などによりその表情が違い決して同じ表情を見る事がありません。その流氷をまじかに見る事が出来る流氷砕氷船が紋別のガリンコ号と網走のオーロラ号です。
氷を砕きながら進む砕氷船から見る流氷や流氷とともにやってる動物たち、自然の雄大さと素晴らしさ・神秘さを感じられると思います。
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