北海道の固有種である白樺やエゾマツ、トドマツ、カラ松、カツラなどの樹木の特徴や利用方法などをご紹介
北海道の固有種である白樺やエゾマツ、トドマツ、カラ松、カツラなどの樹木の特徴や利用方法などをご紹介

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北海道の固有種である白樺やエゾマツ、トドマツ、カラ松、カツラなどの樹木の特徴や利用方法などをご紹介

北海道の樹木


北海道の樹木は、北海道の固有種である白樺やエゾマツ、トドマツ、カラ松、カツラなどの樹木の特徴や利用方法などをご紹介。




(北海道の樹木)
北海道の街に植えられている街路樹は、殆どが外国樹種によるもので北海道の固有種は植えられていません何故なら北海道の樹木は、成長が遅い事が原因です。その事から北海道に自生している固有種の種類の一部と古くからの使い方などをご紹介。




樹木の種類


 青い池と白樺  (森のバロメーター・白樺林)
白樺の寿命は、60年から80年と言われ木としては意外に短いのが特徴です。また、白樺は、硫黄分に他の木々より強い事から森の再生を促す木とも言われています。

(1)白樺(正式名 シラカンバ)

北海道では、最も大切な木です。標高約700m以上になると仲間であるカバノキ科の「ダケカンバ」に変わります。名前の由来は「白皮」が訛ったとされています。今は、家具材や爪楊枝などにも使われていますが昔は、フローリング材や表皮は「がんびの皮」と呼び石炭ストーブや薪ストーブの火種として重宝していました。現在は、石油に替わって見る事は殆ど無くなってしまいました。又、白樺は、北海道では大切な木で「昔から白樺の育たない場所は森が出来ない」とも言われ白樺は、森のバロメーターとも言われています。


(2)楢(ナラ)

北海道では、ミズナラやカシワナラ・コナラ・アカナラなどの種類があり、ドングリの実をつける木です。今も家具材として用いられますが特にミズナラは高級家具材として扱われています。昔は、家の土台にも使われていたようです。


(3)イタヤ楓

イタヤカエデ(別名 エゾイタヤ)は、楽器材や今は素材が変わってしまいましたがスキーなどの板にも使用されていたようです。特にイタヤカエデで作られた炭は最高級品とも言われていたようです。


(4)ハンノキ

ハンノキ(別名 ヤチハンノキ)は、昔は床板にも使用されていたようですが今は器具材や「うす」などにも使われているようです。


(5)ドロノキ

別名 ドロヤナギ又はハクヨウとも云い、マッチの棒やパルプ材・器具材・下駄材などにも使用されています。


(6)柳(バッコヤナギ)

バッコヤナギ(別名 ヤマネコヤナギ)やエゾノバッコヤナギは、大きな料亭などでマナ板として使われているようです。一般には、シナの木が使用されています。


(7)エンジュ

エンジュは、床柱やアイヌの民芸品のニポポなどに使われるほか昔は、馬橇の舵取り棒にも使われていました。


(8)エリマキ

正式名 ツリバナと云い、印鑑や民芸品・ペンダントなど色々な物に使われています。


 森の風景  (エゾマツとトドマツの見分け方)
エゾマツは、枝が下がっていてトドマツは、枝が「天までとどけ」と上がっていると言われますが実際は違う様です。木肌と松ぼっくりの付き方が上に向いて付いているとトドマツ、下に向いて付いているとエゾマツと言われています。

(9)エゾマツ

北海道を代表する松でエゾマツ(別名 クロエゾマツ)とアカエゾマツがあります。エゾマツとアカエゾマツの見分け方は幹がやや赤黒いのが<DIV>アカエゾマツです。よくトドマツと比較され枝が上に向かって伸びているのがトドマツで枝が下に下がっているのがエゾマツと言われていますが正確な見分け方は樹皮と松ボックリ(松かさ)の付き方です。樹皮は、トドマツの方がなめらかで松かさが上に向かって付き、エゾマツの方は、樹皮がザラザラして松かさが下に向いて付くのが特徴です。家の材・ピアノやギターの材にもなっています。


(10)シナノキ

別名 アカジナとも云われアメリカなどでは蜜の木とも呼ばれています。今はあまり見る機会がなくなりましたが「うすかわ」や下駄・民芸品・ベニヤ材などに使われています。


(11)ハルニレ

別名 アカダモとも呼ばれ昔は線路の枕木としても使われましたが今は家具材や器具・楽器材に使われています。


(12)ヤチダモ

別名 タモノキとも呼び昔は家の梁材、今も建築材や家具材などに使われています。ちなみに同じ仲間のアオダモ(別名 コバノトネリコ)はバット材として使われています。


(13)サビタ

正式名 ノリウツギは昔は皮から紙を作ったと云われましたが今では庭木やパイプ・根っこの方で飾り物などが作られているようです。


(14)ホウノキ

正式名 ホオガシワは、昔は百人一首のかるた材や下駄材、今は樹皮を薬用・葉ではホウバ味噌を作ります。


(15)トドマツ

昔から建築材や器具材・パルプ材などに使われています。エゾマツよりは低い場所に分布しているのが特徴ですが場所によりエゾマツとの混合林を形成している所もあります。


(16)イチイ

別名 オンコとも呼び北海道でも地域によって「イチイ」と呼ぶところと「オンコ」と呼ぶところがあるようです。昔から家具材や床柱・庭木などに使われていました。


(17)センノキ

正式名 ハリギリと呼ばれ主に家具材や建築材・器具材に使われています。


(18)ノムラカエデ

夏でもチョコレート色をしている葉をつけ主に庭木として植えられています。


(19)カラマツ

別名 ラクヨウとも呼び本来は北海道には自生しない木ですが人工造林として北海道に多く植えられています。カラマツ林が若木の時には美味の落葉茸が生えます。昔は、足場丸太や防風林などに使われ今は、壁材や机・椅子などにも使われています。


(20)シコロ

正式名 キハダと云い内皮は馬の薬用になり今は家具材などに使われています。


(21)カツラ

昔は、馬のきつ(えさ函)として使われていました。今は、家具材や彫刻材・碁盤などに使われています。また、現在でも天人峡に行く道路沿いから少し入った所に「森の神様」と呼べれている樹齢約800年とも言われるカツラの大木があります。


(22)ミズキ

こけし材や街路樹・公園樹・器具材・正月のまえ玉の木にも使われます。


(23)オヒョウ

別名 オヒョウニレとも呼ばれ、器具材や若木の時は、北側部分だけを残し剥ぎアイヌの着物アツシ織の原料として使われていました。ちなみにシナノキの皮からも作られていたようです。


(24)ヤドリギ(寄生木)

半寄生の樹木でポプラやハルニレ・ミズナラなどに多く見られカラスの巣のように見えます。


(25)キタコブシ

名前の由来は、花がつぼみのとき人の握り拳に似ている事からとも云われています。ことわざでは、花が上を向いて咲けばその年は雨が少なく、下を向いて咲けば雨が多く、横に向いて咲けば風が強い、花が多いと豊作とも云われています。また、旭川などでは、エゾヤマザクラと同時期に咲く事が多いです。


(特別編)うわさ編

美幌峠や阿寒湖・摩周湖などに行くと木の枝などにトロロこんぶのような物が多く見られます。これはサロウガセと呼び木の養分を吸って木を枯らす事から夫に煎じて飲ますと浮気防止になり妻に煎じて飲ませるとヒステリーが治るとも云われています。ただ、本当か嘘かはわかりませんが・・・・?








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